2019年07月31日

かつて養蚕が盛んな時代には、桑の葉をカイコの餌にするために桑が栽培されていました。

明治から大正時代には、カイコが作る繭から絹の繊維を生産し、海外に輸出して外貨を獲得していました。

ところが、近年の研究で桑の葉の成分が、人間の体によいことが注目され、食用の桑が栽培されるようになりました。

よって、『昔はカイコ、今はヒト』によいという時代になったということですね。

  

Posted by 松崎桑葉ファーム at 15:14Comments(0)桑あれこれ

2019年07月29日

先日、取引先の『天蚕ツアー』に参加させていただきました。

そこで、見たものは天然のカイコと黄緑色の繭でした。

最初は、「ここにいますよ」と言われても、葉っぱのように見えてどこにいるのかわかりませんでした。

発見した時は何と言いましょうか、透き通ったような、純粋な、今まで見たことのない綺麗な緑色に感動した瞬間でした。

これは、「ヤママユガ」という蛾の幼虫から育った天然のカイコだそうです。

このカイコは「くぬぎ」という木の葉っぱを餌にしていました。

このカイコが作る繭(まゆ)は黄緑色をしており、天蚕と呼ばれております。

一般に知られている繭は白いですね。

それは、家の中で桑の葉を餌にして飼育されているので、「家蚕」と言うんだそうです。

また、天蚕と家蚕の素材的な違いは、繊維を輪切りにして顕微鏡で観察すると

天蚕の繭の繊維は空洞になっており、強度もあり、、、、、、その他いろいろあり。。

この続きは、またの機会に投稿したいと思います。

先ずは、次の写真をごらんください。








  

Posted by 松崎桑葉ファーム at 09:21Comments(0)桑あれこれ

2018年04月24日

私たちは食用桑の栽培を始めてから、足掛け5年になります。
私たちの栽培している桑の葉の写真をご覧ください。
殺虫剤など農薬を使用しなくても虫食いのない綺麗な葉に育っております。

それは、桑の葉はカイコしか食べないからではないでしょうか。
または、カイコしか食べることができないからではないでしょうか。
他の虫が食べると、虫ながら体調がおかしくなることを学習して、自然と食べなくなったのではないでしょうか。

いつか知り合いのお寺のご住職さんから聞いた話を思い出しました。
虫の食物は虫の種類毎に食べる植物の葉が決まっているのだそうです。



残念ながら、商品説明用のチラシなどに『無農薬』とか『オーガニックまたは有機栽培』などという表現は一切することができません。

それは、薬事法とか景品表示法という法律で制限され、臨床実験などにより安全性の証明が義務付けられているためです。
安全性の証明や認証を取得するためには、数百万円~数千万円の費用と年月が掛かり、零細企業にはそんな余裕はありません。

中国では、2千年位前から桑は不老長寿の妙薬として珍重されてきたそうです。
桑の葉を飲用して副作用などで問題になったという話は見聞したことがありません。

かつて我が国では明治から昭和初期にかけて、各地で桑の栽培が盛んに行われたという歴史があります。
皆さんご承知のとおり、桑の葉はカイコの餌用として栽培され、カイコに繭を作らせて絹を生産し、絹を輸出して外貨を獲得するためでした。
当時は、桑の葉はカイコの餌として栽培されましたが、昭和初期頃から化学繊維の開発に伴い桑栽培は衰退したという経緯があります。

近年は食用の桑が栽培され、桑の葉のお茶や粉末を人間が飲用する時代になりました。

まさに、『昔はカイコ、今は人』ですね。

『食べるシルク』とも言われております。





  

Posted by 松崎桑葉ファーム at 14:53Comments(0)桑あれこれ
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